2008-01-01から1年間の記事一覧
昨日21日午後10時をもって国立邪宗門が閉店した。 てっきりあの建物はマスターの所有物だと思っていたら、賃貸だったらしい。 実にあのマスターらしい。 もう今日からは元従業員すらあの建物に入ることすらできないらしい。 当然あると思っていたものが突然…
法律には全く疎いのだけども、日々ニュースで殺人だの裁判だの報道されていれば、一定程度の関心は持つものだろう。 さらには、裁判員制度とかいうのが始まるらしいので、一国民として死刑はじめ刑罰に対する哲学を持っているべきだろうとも思う。 そこで、…
最近、また、時々苛々が止まらなくなった。 お陰で、部屋のドアに穴が開いた。オシャレに隠したけど。 「なぜ、苛々するのか。」 理由はない。苛々するから苛々する。 いつも、苛々してから、理由をさがしている。 そう考えると、理由とか、原因とか、結果と…
小金井公園まで散歩をした。 木々はもう葉を散らしていた。 その木々をみて、清々しさを感じるのはなぜだろう。 花を咲かせ、葉を茂らせることがその木々の重荷に感じられたからか。 それから解き放たれた木々は、仕事終わりに伸びをした笑顔を思わせた。 昨…
先天性−−という言葉を聞くと、その後に思い浮かぶ言葉は「疾患」だろう。 しかし、先天性の名の下に、生まれながらにして天から先ずもって与えられるものは「疾患」だけではない。 ただ、その「疾患」に、社会が付けた名前が偶然あって、その「疾患」がそれ…
なぜか自室に、灯油の匂いが香ってきて ふいに涙がこぼれました それは、冬の群馬の匂いでした あたたかな灯油ストーブ、記憶の中の遠い冬の香 東京―――すべてにそこにいる意味、進むべき途・・・それらがないとそこにはいてはいけません 草木ですらそう かつ…
眠れない夜に限って鋭利になっていく思考。この不眠は躁なのか?それは置いといて。 - 壁。「壁を乗り越える」とよく言うが、それは正確な表現ではない。まず、「壁は打ち破る」ものである。 そして、前に立ちはだかっている壁は実は虚像であり、その実像は…
例えばあなたが壁を押すとき、あなたはそれと同じ力で壁から押されている。作用と反作用――ニーチェはその遺稿の中でこの原理が世界のすべてだと述べていたのを過去に読んだが最近になってやっと少し咀嚼できてきた気がする。人一般はなぜ生きるのか?それを…
フロイトはコカインを常習していたと聞く。酩酊は、私とあなたの間の壁にある亀裂を見ることを可能にするのだと思う。 その向こうに見えるのは、大抵はどうしようもない闇。どんよりと「私」におさまりきらずまとわりつくような薄片。舌下のロヒプノールもま…
私には私の世界しかない。私には私の居場所しかない。そのことを知るとき、世に溢れる愛だとかいうものは、結局、私を満たすためだけのエゴイズムの行為でしかないことを知る。孤独が嫌で、私の居場所が居心地がわるくて、私の不安と苦しみをわかってもらい…
10年以上昔の話。 書斎にそいつはやってきた。 でっかいブラウン管のディスプレイと、フロッピーディスクドライブを二つ持ったそいつは、父が学校からもらってきたWindows 3.1を搭載していた。 インターネットなんてものが登場するのはまだ先の話で、家に…
「与える」ってなんなのだろう? 自己犠牲? 見返り? 耐えきれない孤独からの逃避? 少なくとも、真に「相手のために」与えることなんて人間には不可能だろうけども、与えることが「弱さ」に由来しているという考えは否定したい。 今日は考えたことがある人…
新しく人と知り合ったりすると、つくづく不安定な自分を感じる。 恐らくそれは三つの不安定を基としていて、そのうち本源的なのは第一の点だ。 1.自分の自分に対するイメージが確定していない 2.相手のイメージが確定していない 3.相手の自分に対する…
荷を負い往くある駱駝が、砂漠に斃れた。 その駱駝はそれでも往かんとし、立ち上がらんと自分に鞭を打った。 それは、彼の強さからだったのだろうか。 立ち上がらんと、往かんと、必死に足掻く駱駝のそれは、強さだったのだろうか。 駱駝はなぜそこまでして…
悩みって一言で言っても色々あると思うんだ。 「〜〜で悩んでて、相談に乗ってほしいんだけど・・・」みたいな悩みはどちらかといえばたいした悩みじゃない。 ほんとうに辛い悩みは、自分ではわかっていない悩み。 自分の中にたしかにあるのは感じるのに、そ…
さすがに前日90分しか寝ていないこともあって、19時ころ家に帰るなり寝ていた。 起きるともう11時半をまわっており、ダイニングに残された塩焼きそばにナンプラーをかけて食べた。 空になった皿を流しに置くと、どうやらもう一品用意されていたらしい…
この気持ちは…、せつないのか、悲しいのか、辛いのか…。感情ってなんだろうってよく考える。結局は、神経から発せられた信号に、どんな言葉を割り当てるかによって、どんな感情かは変わってしまう。クリリンが不安になっている隣で悟空は「オラわくわくして…
三両編成のオレンジと緑の電車が高崎を出るころ、不思議と心が落ち着いてくるのを感じた。夜の車窓から見える景色には灯りは乏しく、生い茂る稲穂が薄暗い闇に浮かんでいる。ここでは、分節化以前が存在するのだと感じた。都会はなにもかもが分節化されてい…
ことばと気持ちの関係は不思議なものだと思います。 「気持ちが先にあって、その湧き出た気持ちをことばによって表現する」 ・・・それが普通の考えなのかな、と思うのですが、ほんとうはそれは反対なんじゃないかと思うんです。 「ことばがあるから、気持ち…
煙草を吸いながら寝転んだ西生協前のベンチから見上げた夜空はとても高く遠かった。自分もこんなに高く遠くを見上げられるんだ、って少し安心した。 明日は起きたらカフェに行こう。珈琲、煙草、誰もいない朝の喫煙席。ア・テンポに流れる時間。 自分が流し…
「死にたい」とある人は言う。それは、本当に死にたいという欲求の発した声だろうか。私にはそれは「死にたくない」という心の悲痛な叫びに聞こえる。生きていたいから、生きていることへの苦悩を感じる。 その苦悩はいつまでも「生きていたい」という言葉を…
カフェの門を叩き、中へと入るとそこには外の世界とは違った世界、違った時間が流れているように感じます。 何十年も昔の時間が流れるカフェ ずっと昔に時計の針が止まってしまったようなカフェ この世界にはないような幻想をみせてくれるカフェ そこには日…
生きることの意味。 ……「そんなものは無い」と様々な思想家たちは言ってきた。 それはある側面においてはその通りだが、別の側面に於いてはそうではない。 確かに、受動的に与えられるような生きる意味は無い。 「意味」とはそもそも一般に、受動的に生来か…
愛したいから愛しているのか、愛されたいから愛しているのか、本当のところは闇の中に在る。 実際、自分がそういう疑問を抱いている訳ではないけれど(彼女大好きだし)、そんなことを考えさせられることがあったので、それについて記すことにした。 本当に…
「ありがとうございます」と一瞥し席に戻り、バッグに入れていた森鴎外の『杯』という短編を開いてみた。 綺麗な川水を綺麗な銀の大きな杯で飲む7人の少女。その目はキラキラと輝いている。 そこにやってくる異人風の8人目の少女。 彼女は懐から溶岩を固め…
今日、正午前に目が覚める。どうも心が重い。 ここ最近、心を終始押さえつけている黒い塊といったようなものがそうさせているのだと判った。 それは借金取りに追われるように背を焼き、心を責め立てる。 それは焦燥と不安が混じり入った、ちょうどその時の雨…
先日、引越しをしました。 引越しは今まで家にあったもので要らなくなったものを捨てる絶好の機会です。 そんなわけで、要らないものをぽんぽんゴミ袋に突っ込んでたときのこと、一つの汚い帽子が出てきました。 茶色に青い文字の書かれたセンスの悪いキャッ…
報道を見る限り、彼の生はとても上手くいっているとは思えなかった。 彼には苦悩があった。 彼の苦悩は、彼の生を頽廃させた。 そのデカダンスは彼に生きる目的を喪失させた。 生きる目的の喪失は、生きる意味の喪失へと繋がった。 「生きることの価値」彼に…
「なんで勉強しなきゃいけねーんだよ。」 もっともな問いだ。 彼には勉強する目的がみつからないのだろう。 勉強することの意味は勉強する目的があって初めて与えられる。 何かをすることの意味は、何かをすることの目的があって初めて与えられる。 とすれば…
言葉は世界をとてもツマラナくしていると思う。どれだけのことを言葉は語りうるのだろう?純粋な感情はそれを言葉にした瞬間に消え失せてしまう。 誰かに愚痴ったら心がすっきりした経験は誰もがあると思う。俺は、ある音楽やある絵画について詳しく分析され…