2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

愛するものの喪失という悲哀

失恋であったり、 死別であったり、 自分の持てる愛情を向け続けたものを失うこととは。 とか、このところ考えていたところに、サン=テグジュペリ『夜間飛行』に、 考えさせる一節があったので、引用してみようと思う。 パイロットであるフェビアンの死の報…

車椅子の女性をみて――依存に関して

夜道を谷保駅から歩いて帰っていた。谷保駅のあたりには3年間ほど暮らしていたので、あちこちに記憶が染み込んでいる。 見る景色ひとつひとつがよすがとなって、記憶の色彩が胸に甦っては消えていった。輪郭はもうぼやけてしまっていたけれど、甦る鮮やかな…