2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「ここまでが私だ」とはっきりと境界線を引けるひとはどれだけいるだろうか。 たとえば、喪失感。 大切な居場所だったり、大切なひとだったり。なにかを失うということはただ、そこへと向かっていた気持ちが行き場をなくす、それだけの事態なのだろうか。あ…

「喪の作業」――デリダの言葉から考えたこと

「喪の作業」これについて書くのは何度目だろう。 それだけ喪うものが多い人生だったのか?「彼は我々に、涙を流してはいけないなどと教え込んだりはしない。彼が我々に思い起こさせてくれるのは、涙を味わってはならないということだ。」『涙を味わってはな…