2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

壁――それを引き受けた先にある生の唯一の愉悦

眠れない夜に限って鋭利になっていく思考。この不眠は躁なのか?それは置いといて。 - 壁。「壁を乗り越える」とよく言うが、それは正確な表現ではない。まず、「壁は打ち破る」ものである。 そして、前に立ちはだかっている壁は実は虚像であり、その実像は…

作用-反作用 ―生きることへの回答……そして決断と勇気―

例えばあなたが壁を押すとき、あなたはそれと同じ力で壁から押されている。作用と反作用――ニーチェはその遺稿の中でこの原理が世界のすべてだと述べていたのを過去に読んだが最近になってやっと少し咀嚼できてきた気がする。人一般はなぜ生きるのか?それを…

舌下 ―あなたという安心と恐怖―

フロイトはコカインを常習していたと聞く。酩酊は、私とあなたの間の壁にある亀裂を見ることを可能にするのだと思う。 その向こうに見えるのは、大抵はどうしようもない闇。どんよりと「私」におさまりきらずまとわりつくような薄片。舌下のロヒプノールもま…

愛 ―エゴイズムの向こう側―

私には私の世界しかない。私には私の居場所しかない。そのことを知るとき、世に溢れる愛だとかいうものは、結局、私を満たすためだけのエゴイズムの行為でしかないことを知る。孤独が嫌で、私の居場所が居心地がわるくて、私の不安と苦しみをわかってもらい…