"LEIDEN" GENERATES "WILLE ZUR MACHT."
「死にたい」とある人は言う。
それは、本当に死にたいという欲求の発した声だろうか。
私にはそれは「死にたくない」という心の悲痛な叫びに聞こえる。
生きていたいから、生きていることへの苦悩を感じる。
その苦悩はいつまでも「生きていたい」という言葉を発する。
苦悩は、生きることを望んでいるからこそ、苦しむのである。
「死にたい」は苦悩の言葉だ。
しかし、苦悩は「生きていたい」から生まれる。
したがって、「死にたい」は「生きていたい」から生まれる言葉だ。
だってそうだろう?
「死にたい」と吐露する人は、「死なないで」という言葉を求めて吐露する。
「死にたい」と思うことは、死にたいと思うまでに良く生きていたいのだ。
ただ、それが上手くいかないだけ。
だから、そこの「生きたい」に変わりはない。
苦悩する人ほど、「良く生きたい」のだ。