写像A
たとえば、y=3xという関係は、xという空間にあるものを3倍して、yという空間へと移動させることを示す、らしい。
そして、その移動させる能力を写像(関数)と呼ぶ。
そして、人間は、どんな空間にあるものをも別の空間へと移動させる能力を潜在的に有してると考えている。
どんなペシミシティクな空間の要素も、ポジティブな空間へと移動させる写像を人間は獲得することができる。
それは、どうやって?
単純な話だ。単純だけどとても大変な話である。
下へ下へと落ちていく空間を自らの手で掴み取って、地面に思い切り叩きつければいいだけだ。
そうすれば、その衝撃(反作用)で上へと向かう空間へと写しとられる。
この写像Aは、徹底的な苦悩の果てに勝ち得る。
くよくよと下へ下へ落ちていく人間は、苦悩という写像を貫き通し、地面へと叩きつける勇気がないだけだ。
「ポジティブな方向で解決できないなら、ネガティブな方向での解決はまず不可能である。」