人間関係をスムーズに

昨日、夜中に日記に書いたとおり、現在祖母の病室に泊まったりしていて、祖母の看病をしているので、真剣に読書するわけにも行かず、かといってぼーっと過ごすには長すぎる時間があって、いろいろと考える時間がある。

そこで最近、多少苛々することがあり、考えたことがある。

組織には、組織としてうまく機能するために、組織の一員それぞれにそれぞれの「立場」ってものがある。
それを理解しないで−−つまり、「立場」を考慮しないで、思考・行動する人間に対して苛々がつのるわけである。

「立場」を考慮した思考・行動には二方向のベクトルがある。
まず一方向。
自分の「立場」、自分が組織の一員としてどのように行動するのが組織の最適化につながるのか、という側面を意識した思考。
身勝手な独り善がりなバカはこれがわからないから、自分の自己中心的な思考が「立場」にそぐわなくてもそれがよいと考える。例え、その思考が一般的に見て妥当性を備えるものであったとしても組織はその一般性と異なった基準を「立場」ごとに備えているもので、その基準に照らし合わせて妥当でなければその考えは組織全体を考えられない、独り善がりなバカの思考、と烙印を押されてしまうわけである。

そして他方向。
相手の言動・行動に対して、字面ばかり追いかけるのではなく、相手の「立場」に立って、どのような思考からなされている言動・行動なのかを理解しようとする思考。
例えば、先輩に注意された、怒られた。そこで、なんだよ、と苛つくのではなくて、組織という観点に立って、どうしてそのような注意を発したんだろうと考え、自分の行動が「組織の」基準に照らし合わせ、自分の「立場」を鑑みて、どのようにそぐわなかったのだろうと考えるように、組織の全体図から自分をその中に適切に位置づける努力が必要、そのためには、組織全体を鳥瞰する心の余裕と社会科学の視点が必要である、ということ。

特にこの二方向目、相手の言動・行動に対して「なぜこんなふうなことを言っているのだろう?」と考えるのは重要だと思う。字面通りに受け取って、変な誤解をして、後々「おまえはこうこうこう言った。俺はおまえのその発言をこう受け取ったから大変不快だった」とか言うのは浅薄なバカなわけでして、ちょっとひっかかることを言った際は、その相手に一定の信頼を置いている以上は「どうしてこのような発言をしたのだろう?」と相手の「立場」にたって考えてみようとする努力が必要なのだと思うわけです。

まぁ、そんな感じで言いたいことが言えてスッキリしています。