ルバイヤート

ルバイヤート
十一世紀ペルシアの詩人オマル・ハイヤームは、生への懐疑を出発点として、人生の蹉跌や苦悶、望みや憧れを短い四行詩(ルバイヤート)で歌った。
十九世紀以後、フィッツジェラルドの英訳本によって広く世界中の人々に愛読された作品。

東西書店で岩波フェアをやっていて、この本が目に付きました。
「高校の時覚えたなー」とか思いながらちらっと見たら一目ぼれしたので買ってみました。

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「解き得ぬ謎」より

チューリップのおもて、糸杉のあで姿よ、

わが面影のいかばかり麗しかろうと、

なんのためにこうしてわれを久遠の絵師は

土のうてなになんか飾ったものだろう?

もともと無理やりつれ出された世界なんだ、

生きてなやみのほか得るところ何があったか?

今は、何のために来り住みそして去るのやら

わかりもしないで、しぶしぶ世を去るのだ!


※くおん【久遠】
  〔仏〕 時間が無限であること。遠い昔、または遠い未来。永遠。
 うてな【▽台】
  (1)高殿(たかどの)。高楼(こうろう)。
  (2)〔蓮(はす)のうてなの意から〕蓮台(れんだい)。
  「はちす葉を同じ―と契りおきて/源氏(鈴虫)」
  (3)土を盛って築いた物見台。[和名抄]