Brotherhood

アイツがどこかで泣いていると聞いた。
なにもできずにいる自分に臍を噛んだ。
男友達とは、やせ我慢の強がりあいを基盤とする関係だ。
泣いているアイツの弱さに触れたとしても、どうすればいいのか分からない。
泣いているアイツの苦しみに触れたとしても、それを掬うことができる気がしない。
「大変だよな、でもまあ、がんばろうぜ」なんて陳腐なセリフしか出てこない。
アイツはいまもひとりで泣いている。
We'll be alright, aren't you?