「日常」――東京の皆様へ
日常とは、存在者を確かに世界に定位させ、その存在を保証するものである。
日常の崩壊、それは存在の崩壊である。
そこで存在者は世界の諸物の存在を定位できなくなり、存在できなくなる――発狂する。
今、その日常が崩壊しかけている。
原因ははっきりしている。ある一人の人間の言葉が私の日常を砕きかけたからだ。
『あんた頭イカれとるわ!』
たったその一言。しかし、その大きな一言。
それが私の日常を崩壊へと導いている。
いま、日常を取り戻し維持することに必死だ。
少しでも日常と自分が決めたものが達成できないとパニックを起こしそうになる。
だから、「長距離移動」という『非日常』は今の私にはできない。
だから、関西から帰ることができない。
追いコンも行けなかった。卒業式も行けないだろう。旅行にも行けないだろう。
私は今、関西というアウェイでなんとかして日常を作り上げなければならない。
少しの非日常を受け入れられるようになるまで――それまでは東京に帰ることができない。
いつになるかわからない。
でもいつかは帰る。絶対帰ってみせる。
頑張ります。
そして、東京の皆様、ごめんなさい。
関西の皆様、ありがとう。